日本におけるプラチナとパラジウムの消費と需要予測の分析

概要

プラチナとパラジウムは、さまざまな先進産業部門で少量ながら不可欠で使用されています。しかし、それらの供給源は通常南アフリカとロシアに集中しており、供給の安全性について懸念があるため、資源の安全保障の観点から、国内のプラチナとパラジウムの消費動向と将来の需要を検証することが重要です。日本の国内のプラチナとパラジウムの消費動向を理解するために、2001年から2013年までの過去のプラチナとパラジウムの消費構造をボトムアップアプローチで追跡し、物質フロー分析を使用して最近の国内のプラチナとパラジウムのフローを示しました。その結果、プラチナ用の触媒コンバーター(9.1–12.8 t)と宝飾品(5.3–15.5 t)、およびパラジウム用の触媒コンバーター(14.2–20.0 t)と歯科用(9.5–16.4 t)が最大の消費セクターをマークしていることが分かりました。 2001年から2013年にかけて、プラチナとパラジウムの総消費量は、プラチナで18.4〜31.6トン、パラジウムで33.0〜46.3トン変動しました。また、重回帰分析を使用して、2025年までの両方の最終用途ごとの需要を予測した結果、プラチナ需要が2013年の18.9トンから2025年に11.9トンに減少し、パラジウム需要が2013年の33.0トンから2025年に13.8トンにわずかに減少する可能性があることが分かりました。

雑誌名

Resources

論文タイトル

Analyzing platinum and palladium consumption and demand forecast in Japan

著者

Yuna Seo, Shinichirou Morimoto

DOI

10.3390/resources6040061

引用

Seo, Yuna, and Shinichirou Morimoto. “Analyzing platinum and palladium consumption and demand forecast in Japan.” Resources 6, no. 4 (2017): 61.